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What's New in SURGERY FRONTIER

第51回がんのエピジェネティクスの新知見 がんとエピジェネティクス・遺伝子サイレンシングの分子機構

渡邉すぎ子上田泰明坂本快郎赤星慎一中尾光善

Surgery Frontier Vol.13 No.4, 71-74, 2006

「はじめに」エピジェネティクスとは, DNA配列の変化なしに遺伝子発現が調節され, また, それは体細胞分裂でも減数分裂でも遺伝的に保存される状態を表現する言葉である1). 個体を形成するすべての細胞は同一の遺伝情報をもちながら, クロマチン構造を変化させることで各分化段階や各組織特異的機能に応じた遺伝子発現プロファイルをもっている. そのクロマチン構造の変化には, DNAのメチル化, ヒストン修飾, クロマチンリモデリング因子, RNA, DNAやヒストン修飾酵素, さらに構造蛋白質などがかかわっている. 発癌段階や癌の進展においてもエピジェネティックな現象は重要な意味をもつ. 癌細胞でDNAのメチル化異常がみられ, 癌抑制遺伝子のサイレンシングやゲノム全体の低メチル化による染色体不安定性が知られている(図1). 本稿では, 遺伝子サイレンシングにおいて研究がすすんでいるDNAメチル化とヒストン修飾について, 基本的分子機構と癌とのかかわりについて述べたい.

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