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腫瘍マーカー―遺伝子・分子・蛋白マーカーの活用―

膵癌の腫瘍マーカー

小泉大佐田尚宏永井秀雄

Surgery Frontier Vol.13 No.4, 46-50, 2006

従来の膵癌の腫瘍マーカーは, 小膵癌では陽性率が低く, 感度の高いものは特異度が低く, 特異度の高いものは感度が低い傾向があり, スクリーニングの手段として適していない. しかし, 画像診断の裏付けや, 術後再発の検出や, 放射線, 化学療法の効果判定の有用な指標として役割を果たしてきた. 今後, 必要となる腫瘍マーカーは, 早期癌でも陽性になるハイリスクグループのスクリーニングに使用できる性質を有するべきものである. しかし, 残念ながらそれを満足するものは現状では発見されていない. 本稿では膵癌の新規の腫瘍マーカーとして研究報告されてきているmesothelin, synuclein-γ, macrophage inhibitory cytokine 1, 抗DEAD-box蛋白48自己抗体, CK20 mRNAや遺伝子変異, 癌関連遺伝子のメチル化などについて概説する.

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