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What's New in SURGERY FRONTIER

第50回癌免疫療法におけるアジュバントの新知見 TLRリガンド

赤澤隆

Surgery Frontier Vol.13 No.3, 71-74, 2006

はじめに およそ30年前, がん免疫療法の先駆け的な時期に「微生物成分によって免疫系を活性化する治療法」が注目された. そして「非特異的免疫賦活剤」「Biological Response Modifier」「微生物成分アジュバント」と総称された物質の多くが, その後, 発見されたTLR(toll-like receptor)のリガンドであることが明らかとなる. TLRリガンドは, 免疫応答の起点である樹状細胞(DC)を活性化するため, その治療応用は「自然免疫療法」として, また, 抗原を主体とする獲得免疫療法のプラスαとして再注目されている. TLRリガンドの構造1) TLRはヒトで10種類が報告され, TLR-1~TLR-9でリガンドが同定されている. これらは, 微生物の細胞膜(壁)構成成分と核酸成分に大きく分類される. 天然TLRリガンドおよびアジュバントとして用いられる合成, 精製TLRリガンドを図1に示した. 核酸成分の天然リガンドには, ウイルス2本鎖RNA(TLR-3), 1本鎖RNA(TLR-7/TLR-8), 微生物の非メチル化CpGモチーフを含むDNA(TLR-9)があげられる.

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