迷走神経刺激療法(vagus nerve stimulation:VNS)は,2010年7月にわが国で保険治療が開始され,すでに約15年が経過しようとしている.近年では新規手術件数が年間200件を超え,累計件数は3,000件に迫る勢いである.VNSは焦点起始発作と全般発作の両方に有効性を有し,およそ50%の患者が50%以上の発作減少率を達成する.2021年のメタ解析では,小児の薬剤抵抗性てんかんに対するVNSの有効性が示され1),米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)でも2017年に4歳以上の小児に対するVNSが承認されている.VNSの作用機序はいまだ明らかにされておらず,有効性の高い患者の特徴もいまだ検討事項である.本稿では,わが国での市販後調査の再解析結果と,VNSの今後の展望について簡潔に述べる.
新刊
Special Articles(Epilepsy)
②迷走神経刺激療法(VNS)の再評価と展望
掲載誌
Epilepsy
Vol.19 No.1 15-20,
2025
著者名
谷 直樹
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
/
小児疾患
診療科目
神経内科
/
脳神経外科
/
小児科
/
精神科
媒体
Epilepsy
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。