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小児排尿障害up date

先天性下部尿路異常と排尿障害

山崎雄一郎

排尿障害プラクティス Vol.15 No.1, 7-13, 2007

先天性下部尿路異常にはExstrophy-Epispadias Complex, Prune Belly Syndromeに代表される膀胱自体の異常を主体とするもの, 後部尿道弁に代表される尿道の閉塞性障害, さらには異所性尿管瘤, 尿管異所開口のように尿管の付着異常に伴う下部尿路の形態異常がある. 病態としては尿禁制メカニズムが不完全な場合と閉塞を主症状とする場合に分けられるが, いずれも尿失禁を主症状とする排尿障害を来しやすい. 胎児期からの排尿障害は, 下部尿路を再建した後も長期的に排尿機能に問題を来す要因となりやすい. とりわけ後部尿道弁に代表される下部尿路の閉塞性障害ではValve bladder syndromeと呼ばれる, 閉塞解除後も継続する尿路の形態・機能異常が知られている. 定期的なウロダイナミクスによる評価を行い, 成長にあわせた尿路管理を選択していく必要がある. 「はじめに」 通常下部尿路とは膀胱より遠位の尿路を意味し, 排尿障害とは基本的に膀胱の蓄尿機能・排尿機能の障害をさす. しかし先天性下部尿路異常では膀胱のみならず膀胱に接する尿管・尿道の発生異常が下部尿路の形態異常をもたらす. その結果として排尿障害が胎児期より進行するリスクをおっている. 発生異常の主因部位により代表的な下部尿路異常を分類すると表1のようになる.

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