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(小特集)高齢者と食事/嚥下機能

胃瘻ルートを用いた継続的経腸栄養管理により経口摂取可能となった症例に関する臨床的検討

西田卓明櫻井洋一石渡朝子各務雅子

栄養-評価と治療 Vol.25 No.6, 64-67, 2008

栄養管理を専門的に行う多職種チームである胃瘻外来にてチューブ管理, 経腸栄養管理を行った497症例のうち, 経口摂取のみで栄養管理可能となった47例を対象に臨床的背景, 栄養状態改善効果について検討した. これらは全症例の9.5%(47例/497例)に相当し, そのうち急性期疾患の症例は25例(53.2%)であり, いずれも胸部外科手術後に重篤な合併症を起こした症例であった. 一方, 慢性期疾患の症例は22例(46.8%)であり, 脳梗塞の症例が7例とこれらの症例の31.8%を占めた. 各栄養指標は有意に改善したが, 身体計測値には有意差は認められなかった. 白血球数は有意に減少し, 末梢血総リンパ球数は有意に増加した. 以上の結果より, 胃瘻ルートを用いた経腸栄養を積極的に行うことにより栄養状態ならびに嚥下機能が改善され, 経口摂取不能の状態から経口摂取のみでの栄養管理が可能となる症例が認められ, 生活の質(QOL)の改善にも有用であると考えられた.

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