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症例による病態栄養講座

第57回 クローン病患者の栄養管理

植松美地寺本房子平井敏弘

栄養-評価と治療 Vol.25 No.6, 12-15, 2008

「Point」クローン病では, 主に小腸や大腸に潰瘍ができ, 腸内容物の通過障害がしばしば発生する. 病変が小腸にある場合は消化・吸収が阻害されるため, 入院時には低栄養状態と評価される患者が多く, 腸切除術が行われる場合は術前の低栄養状態では縫合不全や術後の回復遅延などのリスクが高まる. 術後できるだけ早期に経腸栄養へ移行することが, 栄養管理では重要なポイントとなる. 成分栄養剤(エレンタール(R))は病勢の鎮静化ならび栄養状態の改善に有用で, クローン病の栄養療法の中心となっている. 本稿では, 成分栄養剤による術後栄養管理を行った症例を紹介する. 「I.はじめに」クローン病(Crohn's disease)はいまだ原因不明の疾患で, 浮腫や線維症, 縦走潰瘍を伴う肉芽腫性病変が口腔から肛門部までの消化管のどの部位にも起こりうる疾患である. 主に小腸や大腸に潰瘍ができ, 瘢痕化してもひきつれや狭窄が生じるので腸内容物の通過障害がしばしば発生する. そのため腹痛が多くみられる.

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