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リポトキシシティを見直す

(臓器障害の視点から)骨格筋とリポトキシシティ

亀井康富小川佳宏

The Lipid Vol.19 No.3, 38-42, 2008

骨格筋は人体で最大の組織であり, エネルギー代謝, 糖(グルコース)取り込み, 運動において重要な役割を果たす. 糖尿病になるとインスリンによる末梢での糖取り込みが低下するが, この糖取り込み低下は, 全身の臓器のうち, 主に骨格筋に起因することが明らかにされている. 一方, 筋肉内脂肪量は骨格筋機能と関連することが指摘されており, 肥満者や糖尿病患者においては筋肉内脂肪量とインスリン抵抗性とが相関することが知られている. 本稿では糖尿病の標的組織として骨格筋に着目し, リポトキシシティの分子メカニズムを論じる. 骨格筋機能不全, および運動による機能改善の分子機構が明らかになると, これらをターゲットとしたインスリン抵抗性改善法の開発が期待される. 「はじめに」寿命の延長に伴い, 生活の質(QOL)の向上や健康寿命の延伸が社会的な課題となっている. その一環として運動器(筋骨格系)の機能保全への関心が高まっており, 国連およびWHOは2000~2010年を「The Bone and Joint Decade(運動器の10年)」と位置付けている.

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