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肝の脂質代謝異常の臨床―最新の知見―

アルコール性脂肪肝

堀江義則石井裕正

The Lipid Vol.17 No.2, 44-49, 2006

アルコール性脂肪肝は, ほとんどの大酒家にみられ, 中心静脈域への脂肪蓄積が特徴的である. エタノール代謝の際に細胞内NADH/NAD比が上昇し, クエン酸回路が障害され, acetyl-CoAが増加して脂肪酸合成が増加する. また, エタノールによるミトコンドリア外膜にあるacetyl-CoA合成酵素活性抑制が, ミトコンドリア内への取り込みを抑制して脂肪酸のβ酸化を抑制する機序も, アルコール性脂肪肝の発症機序の一因と考えられる. エタノールによる血中adiponectin値の減少が, 肝臓内のPPARαの発現やAMPK活性を抑制し, さらにその下流にあるSREBP-1などの転写因子やacetyl CoA carboxylaseなどの酵素を修飾し, 脂肪酸合成の増加や脂肪酸の酸化抑制を惹起して, アルコール性脂肪肝に至る機序が考えられている.

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