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肥満モデル動物 PPARγノックアウトマウス

窪田直人門脇孝

The Lipid Vol.17 No.2, 4-9, 2006

PPARγとは リガンド応答性の核内受容体型の転写因子であるperoxisome proliferator-activated receptor(PPAR)は, 脂肪分解に関与する細胞内小器官であるペルオキシソームを増加させる作用を仲介する蛋白として, 1990年に同定された1), PPARはこれまでにα, δ, γの3つのアイソフォームが同定され, PPARγにはさらにγ1とγ2の2つのサブタイプが報告されている(図(1)). PPARγ1, PPARγ2はともに同一の遺伝子にコードされているが, 異なった部位より転写や翻訳が開始されるため, PPARγ2のN末端にはPPARγ1よりアミノ酸が30個多く存在する. PPARはいずれも, 中央部の2つのジンクフィンガー構造からなり, 標的DNAを認識結合するDNA結合領域(DBD)と, C末端側にリガンドが結合するリガンド結合領域(LBD)を有している. PPAR関連の遺伝子転写は2つの経路によって行われる. 1つはDNA依存性で, 核内受容体転写因子であるレチノイドX受容体(retinoid X receptor ; RXR)とヘテロダイマーを形成し, DR-1(direct repeat-1)タイプの標的選伝子のプロモーター領域にあるPPRE(PPAR response elements)に結合する. PPAR/RXRヘテロダイマーにPPARもしくはRXRのアゴニストが結合すると, co-repressorの乖離とco-activatorの会合が起こり, 転写を促進する(transactivation)(図(2)).

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