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インクレチン―その新しい展開と臨床応用

脂肪酸受容体GPR120を介するGLP-1の分泌

平澤明辻本豪三

Diabetes Frontier Vol.18 No.6, 676-680, 2007

「はじめに」 グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は, 消化管L細胞で産生され, 血中へ分泌されるインクレチンである1)2). GLP-1の分泌は, 主に食事で誘導されることが知られており3), さまざまな栄養物質が分泌の刺激となることが報告されている4)-6). これまでの報告で, 血中グルコースレベル上昇による分泌誘導7)8), 不飽和脂肪酸含有量の高いトリグリセリドを含む餌の摂取による分泌誘導9)が明らかとなっている. また食事性による神経作用でもGLP-1分泌が確認されている10). 栄養成分の中で脂肪酸は, 主要な代謝・栄養物質であるとともに, さまざまな状況下で細胞の機能調節に関与することが知られてきている. 消化管では脂肪酸を検知し, ペプチドホルモンを分泌することで胆汁分泌, 満腹中枢などに負のフィードバックをかける神経生理学的機構が認められてきているが, 脂肪酸の分子レベルでの作用はほとんど明らかとなっていなかった.

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