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肝と糖尿病

肝臓におけるグルコキナーゼと耐糖能異常

村岡知則寺内康夫

Diabetes Frontier Vol.18 No.5, 480-484, 2007

「はじめに」グルコキナーゼ(glucokinase : GK)は, 膵β細胞や肝細胞などの細胞内でグルコースのリン酸化を触媒することにより, 全身のグルコース恒常性を保つ上で重要な役割を果たしている. グルコキナーゼは膵β細胞の糖代謝における律速段階の酵素であり, 膵β細胞のグルコース反応性に重要な役割を果たす. 一方, 肝臓では摂食時の肝細胞へのグルコース流入と, グルコースからグリコーゲンへの転換を促進させる作用をもつ. 近年肝臓におけるグルコキナーゼ発現量の重要性と, グルコキナーゼ活性化薬の抗糖尿病薬としての有用性が注目されている. グルコキナーゼの活性化を刺激する低分子量物質はすでに数種類が開発されており, 糖尿病モデル動物に対する血糖降下作用が確認されている. グルコキナーゼ活性化薬は, 肝臓の糖代謝改善作用とインスリン分泌刺激作用の両方のメカニズムを介して抗糖尿病効果を発揮する効率的な糖尿病治療薬となることが期待されている.

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