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Year in Review―成人編

気道リモデリングにおけるT細胞の役割

平田博国福田健

喘息 Vol.21 No.2, 39-45, 2008

くり返される慢性的な気道炎症と, その修復のため惹起される気道リモデリング形成が気管支喘息の発症機序に重要であり, さまざまな炎症細胞のなかでもT細胞は中心的な役割を担っている. そのT細胞のなかで, Th1やTh2のほかに最近ではインターロイキン(interleukin;IL)-10や形質転換成長因子(transforming growth factor;TGF)-βを産生する制御性T細胞およびIL-17を産生するTh17などのフェノタイプの存在が明らかにされ, 気道リモデリング形成における関与が示唆されている. 一般的に, Th2やTh17は気道リモデリング形成に対して促進的に, 一方, Th1や制御性T細胞は抑制的に働くと考えられている. 本稿では, これらのT細胞のフェノタイプをそれぞれ大別して, 現在考えられる気道リモデリング形成における機能的役割について記述する. 「はじめに」気管支喘息の炎症メカニズムは, さまざまな炎症細胞, 好酸球・リンパ球・マスト細胞・好中球をはじめとして, 傷害を受ける気道上皮細胞や気道構成細胞である線維芽細胞・平滑筋細胞などから多種にわたるサイトカイン, ケモカイン, 増殖因子やケミカルメディエーターが産生・放出され, これらの細胞間において複雑なネットワークを形成し, 気道炎症が引き起こされる.

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