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前立腺癌;診断と治療の新展開

診断の新展開 テストステロン・前立腺癌のバイオマーカー

井手久満堀江重郎

Pharma Medica Vol.26 No.8, 15-19, 2008

「はじめに」 前立腺特異抗原(Prostate specific antigen;PSA)は前立腺癌スクリーニングにおける重要な腫瘍マーカーであるのみならず, 治療効果の判定や治療経過における再燃の指標などにも用いられる. しかし, 臨床的には前立腺癌だけではなく, 前立腺肥大症, 前立腺炎, バルーン留置中の尿路感染などでも上昇し, 前立腺癌特異的とはいえない. 前立腺生検により, PSAが4.0ng/mL以上10ng/mL未満で25~30%, PSA 10ng/mL以上で50~80%の検出率が報告されている1). しかし, 最近行われた大規模な臨床研究では, PSAが4.0ng/mL未満でも約15%程度に前立腺癌が発見される. また, そのなかの約15%は臨床的に重要な癌となり得るhigh-grade前立腺癌(グリソンスコア7以上)であった2). そのため, 現時点でスクリーニングのためのPSAの明確なcut-off値があるとはいえず, また前立腺癌の検出率を上げるために, PSAスクリーニングのcut-off値を下げると, 臨床的に重要でない前立腺癌も多数検出してしまう.

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