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膵炎・膵癌up to date;膵炎編

慢性膵炎の治療:予後の改善を目指して

伊藤鉄英中村太一五十嵐久人高柳涼一

Pharma Medica Vol.25 No.12, 31-34, 2007

「はじめに」慢性膵炎は非可逆性の進行性慢性炎症疾患と考えられており, 厚生労働省により難治性疾患にあげられている. 成因ではアルコール性が最も多い. 通常, 反復する上腹部痛・背部痛で始まり, 徐々に膵内外分泌能が低下してくる1)2). 病期より代償期, 移行期, 非代償期に分類されるが, 代償期の前には膵炎症状に乏しい潜在期の時期も想定されている(図1)2). 慢性膵炎はその進展に伴って膵内分泌機能が徐々に低下し, 膵外分泌障害(消化吸収障害)および耐糖能異常(膵性糖尿病)が出現してくるため3), 予後の改善には各病期にあった薬物療法および栄養療法を行わなければならない. また成因によっても治療は異なってくる. 本稿では慢性膵炎の代償期および非代償期における治療に注目し総説する. 「I. 慢性膵炎代償期の治療」慢性膵炎の代償期は, 膵機能が比較的保たれ血中膵酵素の上昇を伴い上腹部痛や背部痛が主症状の時期である. そのため, 上腹部痛および背部痛の予防, 急性再燃の予防を主眼とした治療が必要である.

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