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腰痛;病因・病態からの整理とその治療

腰痛に対するリエゾンアプローチ

二階堂琢也菊地臣一紺野愼一

Pharma Medica Vol.25 No.7, 45-49, 2007

「はじめに」腰痛は他の身体痛と比べて心理, 社会的因子が深く関与している1). 近年, 腰痛を「脊椎の障害」という捉え方から, 「生物, 心理, 社会的疼痛症候群」という概念で捉えることの重要性が認識されるようになってきている2)3). しかし, 慢性腰痛の患者は, 画像検査を代表とする形態学的異常の探索を中心に病態の分析が行われて, 治療方針が決定されることも少なくない. 患者の訴えが典型的でないことや画像所見から形態的な異常を指摘されず, 治療の対象とみなされないことさえある. 事実, 症状は改善されず, 患者に対して病態の的確な説明がなされないことから, 腰痛の原因と適切な治療を求めて医療機関を転々と変える患者が存在する. また, 医療提供側が, 受診した患者の症状に心理, 社会的因子が深く関与していることを推測できたとしても, そのことを客観的に評価する手段がなく, 診断や治療方針が定まらないことも珍しくない. そのため, 確固な治療方針のないままに漫然と保存療法を続けるしか方法がなく, 治療に難渋している症例も時に遭遇する.

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