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不整脈治療の最新動向―薬物療法か非薬物療法か―

拡張型心筋症例の心室頻拍症

相澤義房田邊靖貴

Pharma Medica Vol.25 No.5, 47-51, 2007

I. 心室頻拍(VT) 拡張型心筋症では心内膜化の瘢痕, 斑状の線維化, 心筋の脱落がみられ, 不整脈基盤を形成する. また残存心筋には大小不同がみられ, 一部の肥大した心筋も不整脈の発生に関わる. 心不全例では, 心室の拡張や伸展が不整脈の発生に関与したり, 増悪因子になる. 電解質異常などもVTの原因または誘因となる. VTの機序としては, リエントリー, 異常自動能および自動能の亢進などいずれも想定することはできるが, 非持続性VTの多くでは機序は不明である. 一方, 持続性VTは, 線維化巣を含む心筋が緩徐伝導路を形成し, リエントリー性VTを生じる1). リエントリー性VTのなかには, 脚枝間リエントリー(Bundle Branch Reentry)もあり, 拡張型心筋症がその主要疾患である2). II. 症状と臨床的意義 非持続性VTのほとんどは無症候性である. 一部の例では, 動悸, 胸部不快感として訴えたりする. しかし, 一定以上のレート(150bpm以上)が数連以上出現すると, 症状を伴わなくとも一過性に血圧の低下をもたらす. 数拍の洞調律をはさんで頻回に非持続性VTが出没を繰り返すと, 心不全の悪化をもたらしたり, 頻拍誘発性心筋症をきたすことがある.

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