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抗体医薬up to date―リウマチ編

抗体医薬の有効性と安全性;臨床試験の成績を中心に リツキシマブ

田中良哉

Pharma Medica Vol.25 No.4, 31-35, 2007

「はじめに」関節リウマチ(RA)をはじめとする自己免疫疾患の治療に生物学的製剤が導入され, 画期的な効果をもたらしつつある. 治療標的としてサイトカインや細胞表面分子があげられてきたが, B細胞も重要な標的として注目される. B細胞は, 骨髄造血幹細胞由来の細胞表面に免疫グロブリン(Ig)を発現する細胞で, 成熟B細胞を経て, Ig産生細胞へ分化する. B細胞は, 活性化されて自己抗体やサイトカインを産生すると同時に, 抗原提示細胞としてT細胞を活性化し, 炎症性免疫疾患の病態形成で中心的な役割を担う(図1)1)-3). B細胞抗原であるCD20分子を標的とした抗体リツキシマブは, マウスモノクローナル抗体IgG1の定常領域をヒトIgG4κで置換したキメラ抗体で, 抗体依存性細胞障害活性, 補体依存性細胞障害活性を介してB細胞を除去する. リツキシマブはリンパ腫に適応承認され, 高い認容性が評価され, 世界で約80万症例に使用されている. 自己免疫疾患に対してもリツキシマブの治療応用が進行し, 米国では腫瘍壊死因子(TNF)阻害療法抵抗性RAに対して2006年に承認された. 本稿では, RAに対する抗CD20抗体療法の有効性と問題点を概説する.

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