<< 一覧に戻る

抗体医薬の有効性と安全性;臨床試験の成績を中心に トシリズマブ

Pharma Medica Vol.25 No.4, 25-30, 2007

「はじめに」炎症性サイトカイン機能を阻害する抗サイトカイン療法は, 優れた抗炎症性効果および, これまでの薬剤では期待できなかった関節破壊の防止効果が確認され, 関節リウマチ(RA)治療の考え方に大きな変化をもたらした. 先行して開発使用されるようになったTNF-αを標的とした生物学的製剤は, 欧米で, また本邦でもすでに多くの治療経験が積まれてきた. その経験により, TNF-αを標的とした生物学的製剤は従来用いられてきた疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)や免疫抑制薬, ステロイド薬による治療に比べ, RAの症状の緩和において優れた治療効果を発揮し, 治療抵抗症例は激減した. しかしその使用経験が増えるに従い, TNF阻害薬が十分には効果を呈さない患者や副作用のために使用困難な患者への対応を, 次のステップとして考えるべき状況に遭遇しつつある. 一方, IL-6を標的とした生物学的製剤であるヒト化抗IL-6受容体(IL-6R)抗体は開発時期が後発ではあるが, 標的が異なるという重要な意義があり, 現在までに精力的に臨床検討が行われてきており, その情報が蓄積されつつある.

記事全文を読む »

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

特集