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抗体医薬up to date―リウマチ編

抗体医薬の有効性と安全性;臨床試験の成績を中心に インフリキシマブ

當間重人

Pharma Medica Vol.25 No.4, 15-18, 2007

「はじめに」関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis;RA)の原因はいまだ明らかにはなっていない. しかしながら, 関節破壊に至る病態は詳細に検討されており, 病態に関わる細胞群・液性因子・接着分子などが治療の標的として想定されていた. 近年, それらの作用を抑制する治療法が次々と導入されており, その有効性が確認されている. その病態の1つとして, RA患者関節滑膜で大量に産生される腫瘍壊死因子α(Tumor Necrosis Factor α;TNF α)による炎症性細胞浸潤・滑膜増殖・破骨細胞活性化などを介した関節炎や軟骨・骨破壊惹起機序が想定されてきていたのである. インフリキシマブは, RAの関節炎に深く関与すると考えられている炎症性サイトカインの1つであるTNF αに特異的に結合するモノクローナル抗体である. インフリキシマブはマウス型抗ヒトTNF α抗体の可変領域とヒトIgG1の定常領域からなり(図1), ヒトTNF αに対して特異的に結合し, 可溶性TNF αの生理活性を中和するとともに, 膜結合2型TNF α発現細胞を補体依存性細胞傷害作用あるいは抗体依存性細胞傷害作用により傷害し, ならびに受容体に結合したTNF αを解離させることによりTNF αの作用を阻害すると考えられている.

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