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生活習慣病としての高尿酸血症

糖尿病と高尿酸血症

小川渉

Pharma Medica Vol.25 No.1, 37-40, 2007

I. 2型糖尿病と血清尿酸値 高尿酸血症は, 高血圧や高脂血症などと同様に, 肥満やインスリン抵抗性と関連の深い病態である. 実際に, 肥満や内臓脂肪量, また経口糖負荷時のインスリン分泌量やHOMA-IRといったインスリン抵抗性を示す臨床指標と血清尿酸値が相関するという報告は数多くみられる1)2). いうまでもなく, 耐糖能障害や糖尿病もインスリン抵抗性を基盤に発症する疾患であり, 実際, IGT(Impaired glucose tolerance)では正常耐糖能者より血清尿酸値が高いことが報告されている3)4). また, 7,735人の英国在住男性における糖尿病発症因子を解析した研究では, BMIや身体運動の低下, 高トリグリセリド血症や低HDL血症などとともに高尿酸血症は糖尿病発症の独立した予測因子であることも示されている5)(表1). その一方で, 2型糖尿病患者の血清尿酸値は非糖尿病者より低いとする報告も多い. たとえば, 40歳以上の男性約10,000人の血清尿酸値と耐糖能を検討した調査では, 正常者に比べ耐糖能異常者では血清尿酸値は高値を示すものの, 糖尿病患者では逆に正常者よりも血清尿酸値が低いという3). また, 2型糖尿病患者では正常者と比較して血清尿酸値が低く, また尿中尿酸排泄量や尿酸クリアランス/クレアチニンクリアランス比の上昇を伴うという報告もある6).

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