加齢をはじめとしたさまざまな要因より，皮膚にはシミやシワが増加していくため，美容医療の現場においては皮膚の若返りに対する治療の要望は常に高い．近年，その治療においては幹細胞レベルからの皮膚再生も試みられている．こうした加齢により皮膚が衰えるメカニズムにおいて，表皮幹細胞の運動性に着目し，解明されたのが難波大輔先生である．皮膚の再生医療に用いられる細胞シートの自動品質管理システムも開発されるなど，長年皮膚領域で再生医療研究を続けてこられた難波先生に，研究の最前線と今後の展望について伺った．