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CAR-T細胞療法の日本での研究の進歩
掲載誌
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
Vol.18 No.1 118-120,
2020
著者名
保仙直毅
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
癌
診療科目
腫瘍内科
媒体
がん分子標的・免疫治療(旧:がん分子標的治療)
今世紀に起こったがん免疫療法はもはやがん治療の主役の1つといっても過言ではなくなりつつある。その大きなブレイクスルーは2つあり,1つは2018年ノーベル医学生理学賞の対象となったチェックポイント抗体療法である。もう1つがキメラ抗原受容体発現T細胞(chimeric antigenreceptor T-cell;CAR-T細胞)療法である(図1)。CAR-T細胞は2019年に,遂に国内でも承認され,広く認知されつつある。本稿では,CAR-T細胞の現況について簡単に述べた後,現在行われているCAR-T細胞研究について日本におけるものを中心に述べる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。