うつ病の理解を深める 温故知新
ヴィタール
うつ病の社会精神医学論・うつ病の病前性格論・内因性うつ病②
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- 掲載誌
- DEPRESSION JOURNAL Vol.8 No.1 22-23, 2020
- 著者名
- 内海健
- 記事体裁
- 連載 / 抄録
- 疾患領域
- 精神疾患
- 診療科目
- 精神科
- 媒体
- DEPRESSION JOURNAL
まだ駆け出しの研修医だったころ,教室全体のカンファレンスとは別に,若手による自主的な症例検討会がよく開かれていた.「裏回診」や「裏カンファ」と呼ばれるものは,昨今では消失しかかっているようだが,ブレスト注)的なディスカッションは,臨床家を育てる大切な文化である.
ある時,私が外来で診ていた抑うつの事例を呈示した際,内因性のものか,神経症性のものか,その鑑別が議論になった.結局,内因性ではないかという結論になったのだが,私はそれにあまり納得できないでいた.当時は,できうるかぎり患者を心的に理解しようとしていたのだろう.怪訝そうな私の様子をみて,ある先輩が,「この症例は『胸のあたりがカサカサする』と訴えていたでしょう.その『カサカサ』というところをよく聞いてみると,ヴィタールな感じがわかるかもしれないよ」と話された.
ある時,私が外来で診ていた抑うつの事例を呈示した際,内因性のものか,神経症性のものか,その鑑別が議論になった.結局,内因性ではないかという結論になったのだが,私はそれにあまり納得できないでいた.当時は,できうるかぎり患者を心的に理解しようとしていたのだろう.怪訝そうな私の様子をみて,ある先輩が,「この症例は『胸のあたりがカサカサする』と訴えていたでしょう.その『カサカサ』というところをよく聞いてみると,ヴィタールな感じがわかるかもしれないよ」と話された.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
