光トポグラフィー検査の原理は,近赤外線光が生体は通過しやすいが,ヘモグロビンに吸収されやすい特徴を利用して脳に適用した場合,自然な状態の被験者の大脳皮質機能を,非侵襲的で簡便に全体として,時間経過に沿って捉えることのできる方法論である1)
うつ病における光トポグラフィー検査は,「鑑別診断のための補助検査」と位置づけられる.つまり,抑うつ状態の鑑別診断は従来(通常)の精神科的診断に則して進められるが,この検査結果はその際に参考とする補助データの1つとして用いられる.うつ病との鑑別が難しい双極性障害や統合失調症との鑑別疾患に役立つ補助データが得られることは,有意義と考えられる.