【特集 AKIと水電解質】
特集にあたって
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- 掲載誌
- Fluid Management Renaissance Vol.4 No.2 6, 2014
- 著者名
- 佐々木 成
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 腎臓
- 診療科目
- 腎臓内科 / 泌尿器科 / 手術・救急
- 媒体
- Fluid Management Renaissance
急性腎障害(acute kidney injury; AKI)は2004年頃から提唱された新しい概念であり, 従来の急性腎不全に替わるものである. ちょうど慢性腎不全が慢性腎臓病(CKD)に替わったことによく似ている. 新概念導入の狙いは, AKIの定義を明確にし, また疾患の重症度分類を障害早期の群を含めて作成したことである. 以前の急性腎不全の時代にはその定義には統一したものがなかったが, AKIにおいてはどこの施設でも測定可能な血清Cr値と尿量だけで診断・ステージ分類ができるので, 簡便・実際的になった. また, これにより臨床研究を共通の土俵で行うことが可能となり, 予後予測や治療法の優劣が比較検討できるようになった. AKIという新しい言葉の導入とともに, AKIに関する研究が大きく花開いてきている. その理由としては, AKIは高齢者, ことに入院患者に高頻度に合併する予後不良の疾患であり, 早期診断と適切な治療法が求められているからである. 早期診断のためのバイオマーカーの開発は進歩の著しい分野であり, 臨床応用も期待されている. またAKIにおいては水電解質の管理に難渋することも多く, その適切な管理で予後も変わる. 本特集では, AKIという言葉とともに新時代に入った急性の腎障害について, 疫学, 診断のためのバイオマーカー, 水電解質異常, 治療法などの観点から造詣の深い専門の先生方にご寄稿いただいた. 最近のこの分野の著しい進歩がご理解いただけるのではなかろうか. また, 「AKIの新時代」のテーマで座談会を行い現状をまとめた. AKI診療の一助になれば幸いである.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
