画像診断―イメージングアプローチ
CTによる腎疾患へのアプローチ(3)
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- 掲載誌
- Nephrology Frontier Vol.9 No.1 85-86, 2010
- 著者名
- 堀家英之 / 佐々木環 / 柏原 直樹
- 記事体裁
- 連載 / 全文記事
- 疾患領域
- 腎臓
- 診療科目
- 腎臓内科 / 放射線科
- 媒体
- Nephrology Frontier
「はじめに」前2回では, 正常腎や疾患における腎のCT所見について解説してきた. 今回は, 腎疾患に関連する病態のCT所見として, 腹膜透析にみられる被嚢性腹膜硬化症(encapsulating peritoneal sclerosis:EPS)のCT検査を取り上げた. また, 腹膜透析患者にヨード系造影剤を用いた場合の透析療法について, 報告されているものを紹介する. 「EPS」EPSは, 「CAPD療法の評価と適応に関する研究班」において, 「びまん性に肥厚した腹膜の広範な癒着により, 持続的, 間欠的あるいは反復性にイレウス症状を呈する症候群」と定義されており, 腹膜透析患者において, 最も重篤で注意が必要な合併症であることは言うまでもない. その発症に影響する因子として, 腹膜機能低下, 腹膜透析施行年数, 腹膜炎の既往などが知られているが1), 多くの症例は, 腹膜透析終了後に発症するため, 発症初期にEPSを正確に診断することは難しい. EPSの診断として, ISPD(International Society for Peritoneal Dialysis)2005に記されている診断基準では, その診断根拠は臨床徴候と画像診断に集約されている2).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
