腎生理の基礎知識
第12回 尿細管における水分子の膜輸送に関与する分子群
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- 掲載誌
- Nephrology Frontier Vol.9 No.1 69-74, 2010
- 著者名
- 関根孝司
- 記事体裁
- 連載 / 全文記事
- 疾患領域
- 腎臓 / 泌尿器
- 診療科目
- 一般内科 / 腎臓内科 / 泌尿器科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- Nephrology Frontier
「はじめに」これまで3回の連載で, 尿細管における水輸送に必須な「髄質間質での高浸透圧勾配形成の機序」について説明した. 水分子を「能動輸送」することは生理学的には不可能なので(極めて大きなエネルギーを必要とする), 尿細管は管腔内と間質に生じた浸透圧勾配を駆動力(driving force)として水分子を受動的に再吸収している. 一方, 生体膜は水に不透過なために(生体膜は脂質二重膜であるから親水性の水分子は透過できない), 以下の2つの経路で水分子は輸送される. (1)細胞間隙を介した細胞間輸送(paracellular transport) (2)細胞質膜に存在する水チャネルを介した経細胞輸送(transcellular transport) 本稿では, 尿細管による水分子の再吸収に直接関与する分子群について概説する. 「各ネフロン分節での水分子輸送」糸球体では180L/日の血漿が濾過されている. 尿量は1日約1.5Lであるから, 99%以上の水分子が再吸収されていることになる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
