腎研究最前線―Up Date Nephrology
腎疾患動物モデル(4)ループス腎炎モデル
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- 掲載誌
- Nephrology Frontier Vol.9 No.1 63-68, 2010
- 著者名
- 広瀬幸子 / 林青順 / 佐藤綾 / 侯蓉 / 鶴井博理
- 記事体裁
- 連載 / 全文記事
- 疾患領域
- 腎臓 / 膠原病・リウマチ性疾患疫
- 診療科目
- 膠原病科 / 腎臓内科
- 媒体
- Nephrology Frontier
「はじめに」ループス腎炎は, 糸球体メサンギウム領域および毛細血管基底膜に免疫複合体が沈着することで惹起される自己抗体依存性の糸球体腎炎である. 沈着した免疫複合体が補体の活性化, 炎症性細胞浸潤, サイトカイン・ケモカインの産生をきたし, 組織障害が進行して, 最終的に腎不全に至ると考えられているが, 最終段階に至る過程が具体的にどのような機序で一連の経過を辿るかについては必ずしも明らかではない. ループス腎炎は, 複数の感受性遺伝子の相互作用で発症する多遺伝子疾患であり, ループス腎炎の進行過程に様々な遺伝要因がかかわっていると考えられる. このことは, ループス腎炎モデルマウス系を用いた感受性遺伝子解析の結果, 解析するモデルマウス系の違いより, 異なる複数のループス腎炎感受性直伝子領域が報告されている事実からも推測される. 本稿では, ループス腎炎自然発症モデルを用いたループス感受性遺伝子解析および遺伝子操作により見出されたループス腎炎マウスについての知見をまとめ, 今後の研究の方向性を考えてみたい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
