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第67回炎症の分子機構と熱ショック蛋白質 敗血症と熱ショック蛋白質
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- 掲載誌
- Surgery Frontier Vol.17 No.4 62-65, 2010
- 著者名
- 岩坂日出男
- 記事体裁
- 連載 / 全文記事
- 疾患領域
- 血液 / 感染症
- 診療科目
- 呼吸器内科 / 血液内科 / 麻酔科 / 手術・救急
- 媒体
- Surgery Frontier
「はじめに」敗血症は感染に起因する全身性炎症反応症候群である. 病原体によってもたらされる宿主の過剰な炎症反応は種々のサイトカインやメディエータによってもたらされるため, 本態は高サイトカイン血症と考えられている. しかし, 種々の抗サイトカイン療法や抗メディエータ療法による臨床治験が試みられたが, その大部分は失敗に終わっている. このように過去数十年にわたり精力的に研究がなされたが特異的治療法は開発に至らず, 死亡率は重症敗血症では25~30%, 敗血症性ショックでは40~70%と高い値のままである. 多くの敗血症患者は初期の過剰な炎症反応に耐えられても, その後に生じる循環, 肝臓, 腎臓, 肺などの各種臓器の機能障害をもたらし, 多臓器不全へと陥ってしまう. 種々のストレスに対応して迅速に細胞内で合成される熱ショック蛋白質(heat shock protein:HSP)は細胞が生存するためのストレス抵抗性を示すことが知られている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
