特集 災害ストレスとPTSD:災害医療の観点から
災害によるPTSDの疫学とリスクファクター
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- 掲載誌
- Pharma Medica Vol.30 No.12 13-17, 2012
- 著者名
- 富田博秋 / 鈴木大輔
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 精神疾患
- 診療科目
- 心療内科 / 精神科
- 媒体
- Pharma Medica
「はじめに」災害は予期せぬ形で突然発生し, 多くの人を死の危険に直面させ, また, 斟酌なく多くの命を奪うため, 必然, 多くの人にトラウマティック・ストレスに起因する心的外傷後ストレス反応(post-traumatic stress reaction; PTSR)を引き起こし, そのなかには心的外傷後ストレス障害(post-traumatic stress disorder; PTSD)の診断基準を満たすに至る人も含まれることになる. PTSDには不安障害, 気分障害, アルコールや薬物への依存をはじめとするさまざまな疾患が合併しやすいことは知られており, また, 災害は生存者にトラウマティック・ストレス以外にも喪失, 罪悪感, 震災後の環境の変化に伴うさまざまなストレスを引き起こすため, 災害後はPTSDも含めて多様な精神的問題の把握を行いサポートする体制を講じることが必要となる. しかし, 災害は多くの人に多様な影響を及ぼし, しかも, 時間とともに新たな要因が加わりその影響の現れ方は刻々と移り変わるため, PTSDの発症率や災害の被災者の心身への影響の実態を把握し, リスクファクターを抽出して, 適切な支援策を講じることは容易なことではない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
