論文・記事一覧
Bella Pelle Vol.11 No.2 79-82, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
美容外科医が取り組む低侵襲のたるみ治療最前線
浅井 智之
近年,たるみ治療の選択肢は増えてきたが,低侵襲で確実にたるみを解消するような治療法はいまのところ実現していない.浅井智之先生は,海外で「injectable RF (注入型高周波)」として国際的に評価される最新の高周波(radio frequency;RF)機器を用い,理想のたるみ治療を追求している.クリニックを開院して間もない浅井先生に,最新のたるみ治療について伺った.
Bella Pelle Vol.11 No.2 75-78, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
高周波(RF)によるたるみ治療の実際
先山 史
近年,たるみ治療への関心が高まっている背景には,高周波(RF)機器やスレッドリフトなど,切開を要さず変化を実感できる選択肢の普及がある.ふみビューティークリニック梅田院長の先山 史先生は,「ナチュラルなアンチエイジング」を掲げ,たるみ治療においては複数のRF機器を使い分けながら,必要に応じて他の治療と組み合わせる戦略的アプローチを実践している.導入機器はすべて自ら試し,納得したものだけを採用しているという先山先生に,たるみの評価方法や治療選択の考え方,RF機器の具体的な活用法についてうかがった.
Bella Pelle Vol.11 No.2 72-73, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
第44回日本美容皮膚科学会総会・学術大会開催にあたって〜会頭・菊地克子先生特別インタビュー〜
菊地 克子
第44回日本美容皮膚科学会総会・学術大会が,2026年8月1日(土),2日(日)に,宮城県仙台市で行われる.現在仙台国際センター会議棟が改修中のため,ウェスティンホテル仙台,仙台国際ホテル,江陽グランドホテルの 3会場での開催となる.また,今年は東日本大震災から 15年にあたり,節目の年に仙台での本学会開催は意義深い.美容医療への社会的注目度がますます高まるなか,「みんなキレイにしあわせに」をテーマに掲げた思いを会頭の菊地克子先生に伺った.
Bella Pelle Vol.11 No.2 70-71, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
第2回悪性黒色腫の見落としによる治療機会喪失の有無
野間 自子 / 鎌倉 一輝
争点 1. 診療時の黒色斑の状況は,悪性黒色腫との鑑別診断を行うべきものであったか. 2. 黒色斑は悪性黒色腫の転移の原発巣と認められるか.
Bella Pelle Vol.11 No.2 68-69, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
第89回日本皮膚科学会東京支部学術大会
須賀 康 / 青木 律
2024年6月に厚生労働省が「美容医療の適切な実施に関する検討会」を開催し,筆者は小規模美容クリニック代表,そして公益財団法人日本美容医療協会元理事長の立場で出席した.このような会議が主催された背景としては,近年美容医療に関する苦情が増加しているという事実がある.国民生活センターの集計(PIO-NET)によれば,2022年の美容医療関連の相談(クレーム)の件数は2019年の1.85倍,2023年は2.95倍と確実に増加している(図1).
Bella Pelle Vol.11 No.2 67, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
Paper No.2 レーザーによるエピジェネティック調節:再生と長寿に向けた皮膚 生物学の再プログラム化 . EADV 2025
根本 美穂
レーザー治療は「熱損傷と創傷治癒」を利用したコラーゲン再構築の手段として理解されてきたが,エピジェネティックな観点から再評価されている.エピジェネティクスとは,DNA 配列そのものを変化させずにDNAメチル化やヒストン修飾,non-coding RNA などを介して遺伝子発現を制御する仕組みの総称であり,皮膚老化や創傷治癒の質を規定する重要な要因である.さらに近年,広義のメカノバイオロージーを介するエピジェネティクスが解明されつつある.
Bella Pelle Vol.11 No.2 66, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
Paper No.1 ヒト皮膚表皮および真皮老化におけるYAP/TAZの新たな展望
後藤 芽以子
皮膚老化は,表皮および真皮における構造的・機能的変化を特徴とし,加齢に伴う内因性要因に加え,紫外線や環境因子による外因性の影響を受けて進行する.近年,こうした皮膚老化の分子基盤として,Hippoシグナル伝達経路の下流因子であるYes-associated protein (YAP)およびtranscriptional coactivator with PDZ binding moti(f TAZ)の重要性が注目されている.
Bella Pelle Vol.11 No.2 65-67, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
第38回真皮の記憶を書き換える─epigenetic rejuvenationメカノバイオロジーが示唆する美容医療の新たな可能性
山田 秀和 / 根本 美穂 / 後藤 芽以子
かつて,エピジェネティクスは「DNA塩基配列の変化を伴わない後天的な遺伝子発現制御」と定義されてきたが,近年の美容皮膚科領域においてその概念は劇的な拡張をみせている .それは,単なる分子レベルのスイッチングにとどまらず,細胞が置かれた物理的環境や時間軸の情報をいかに「記憶」し,表現型として固定化するかという動的なプロセスとして捉え直されている 1).われわれがいかにして若齢期の瑞々しさを失い,老化という不可逆にみえるプロセスを辿るのか.その鍵は,細胞が保持する「環境の記憶」の書き換えにあるとみられる.
Bella Pelle Vol.11 No.2 61-64, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
スキンケア検定を解いてみる Lesson 40
平松 泰成 / 川島 眞
「Question 1」洗浄剤のシンデットについて正しい記述を選びなさい. A シンデットは石けんを主成分とし,一般にアルカリ性を示す. B シンデットは合成洗浄剤で,弱酸性~中性にpH設計が可能である. C シンデットは液体洗浄剤の総称であり,固形製剤よりも皮膚に優しい. 「Question 2」レチノール配合化粧品について,正しい記述を選びなさい. A 落屑や赤みなどの皮膚症状は導入初期に出現することが多い. B 皮膚刺激症状の出現はアレルギー反応によるものが多い. C サンスクリーン剤の使用は効果を減弱させるため,併用は避ける. 「Question 3」景品表示法のいわゆるステルスマーケティング(ステマ)規制について,正しい記述を選びなさい. A 実際にSNS投稿を行った投稿者(インフルエンサーなど)が罰則の対象となる. B 事業者は,広告であることが消費者にわかるように表示する必要がある. C 広告である旨は,ハッシュタグで「#PR」または「#広告」と付記するよう定められている.
Bella Pelle Vol.11 No.2 57-60, 2026より
【特集 たるみ治療 機器vsスレッドリフトvsフェイスリフト】
vol.22 人中縮小術(リップリフト)
古山 登隆 / 秋本 峰克
魅力的な唇はすべての年齢層に好まれる.上口唇は顔面の中央に位置し,その形態や,他の部位とのバランスは顔の印象に大きく影響する.とくに鼻下から赤唇までの距離が長く感じることで,長い中顔面を自覚する.加齢により皮膚が菲薄化すると,上口唇の張りが低下し,縦ジワが目立ち白唇が伸び,赤唇も薄くなる.リップリフトは鼻翼~鼻腔底隆起~鼻柱基部直下の皮膚切除によって,距離だけでなく三次元的な形態,口周りの印象の改善,若返りの効果が期待できる手術である.近年は若年女性でも上口唇の短縮,傾斜の調整による整容改善目的の人中短縮も多く行われる.とくに手術の適応,デザイン,手術操作について示す.