Selected Papers(内分泌領域)
体内を循環するアンジオテンシンⅡとアルドステロンの高血圧に関与する脳内作用
Actions of circulating angiotensin Ⅱ and aldosterone in the brain contributing to hypertension. Leenen FH. Am J Hypertens 27 : 1024-1032, 2014
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- 掲載誌
- Fluid Management Renaissance Vol.5 No.4 75-76, 2015
- 著者名
- 鈴木恵綾
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 循環器 / 高血圧 / 代謝・内分泌
- 診療科目
- 一般内科 / 循環器内科 / 腎臓内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 神経内科 / 老年科
- 媒体
- Fluid Management Renaissance
「要約」近年,脳内のレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)が血圧調整に必須であり,中枢神経系(CNS)でのアンジオテンシン作動性経路の活性化が高血圧の緩やかな進行に重要であるという多くのエビデンスが明らかになってきた。CNSにおいて,アンジオテンシンⅡ(Ang Ⅱ)はG蛋白共役型受容体であるアンジオテンシンⅠ型(AT1)受容体に結合し,細胞内シグナル伝達を介して最終的に交感神経活性と血圧が上昇する。Ang Ⅱの皮下注により高血圧を誘発したWistar ratの中枢にアルドステロン合成酵素阻害薬とミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬を注入すると,少量のAng Ⅱ投与量で血圧上昇は完全に阻害され,より多い投与量ではさらに10~14日後の血圧上昇が抑制された。Ang ⅡをCNSに注入して誘発した高血圧ラットで同様の実験を行うと,投与後1~2日の血圧上昇に影響はないものの,10~14日後に血圧はコントロール群のレベルまで低下した。体内を循環しているAng Ⅱと中枢のAng Ⅱの両方が,Ang Ⅱによって誘発される高血圧の慢性期に主要な役割を担う脳内アルドステロン-MR依存性の神経修飾経路を活性化すると考えられる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
