Think about Pain
若手ドクターに伝えたい痛みの診療 第1回 痛みの診療にはすべての経験が役に立つ
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- 掲載誌
- Practice of Pain Management Vol.5 No.3 34-39, 2014
- 著者名
- 土肥修司
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 神経疾患
- 診療科目
- 一般外科 / 脳神経外科 / 整形外科 / 神経内科 / 麻酔科 / 手術・救急
- 媒体
- Practice of Pain Management
「はじめに」痛みの訴えを前にしたとき, 私は決まって末梢神経から脊髄そして脳までの痛みの走行 (伝導経路) を念頭に患者を診る習慣がついている. というほどではないが, 伝導経路のどこを遮断すれば患者の痛みは消失するはずだという思いがあった. 手術麻酔のため硬膜外麻酔など神経ブロックを駆使してきた麻酔科医としては当然であろうし, 脊髄・末梢神経の遮断に関しては, いわば得意の手技として診療にあたってきたのである. だが, さまざまな疼痛患者に接するようになって, 患者の痛みの訴えから, 走行が想定できないときは力量の乏しさを感じてしまうのが常だった. 脊髄に関してはともかく, 脳の知識は乏しいので, 今は若い頃の勢いはない. さまざまな入力のある脳での痛みの修飾効果や「人間の言葉として発せられる痛みの本体」に関しての神経ネットワークの全貌は皆目理解できていないのである. 記憶といえば, Bonica Painの分厚いテキストを含め発表された論文1),2)を, 辞書を頼りに読んでいたのだが, 少しも身に付かなかったことがある注.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
