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M-Review

総説

新登場! マイボーム腺機能不全診療ガイドライン

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掲載誌
Frontiers in Dry Eye Vol.18 No.1 16-20, 2023
著者名
天野 史郎
記事体裁
抄録 / 連載
疾患領域
眼疾患
診療科目
眼科
媒体
Frontiers in Dry Eye

2023年2月に『日本眼科学会雑誌』に『マイボーム腺機能不全診療ガイドライン』が掲載された¹⁾。これはマイボーム腺機能不全(meibomian gland dysfunction:MGD)の診療に関係する医療関係者,患者を対象として,MGDの診療をサポートすることを目的として作成されたものである。 MGDはさまざまな原因によってマイボーム腺の機能がびまん性に異常をきたし,慢性の眼不快感を起こす瞼の疾患である。マイボーム腺分泌物(meibum)が涙液の油層を形成することから,MGDを原因として涙液の疾患であるドライアイが発生し,ドライアイに伴う眼乾燥感,眼疲労感などの症状も起きる。国内の疫学調査では50歳以上の日本人の10〜30%程度がMGDであることが示されていて,MGDは多くの人々のquality of life(QOL)を低下させる臨床的に重要な疾患である。 MGDの診療をサポートする報告としては,2010年に国内でMGDワーキンググループがMGDの定義,分類,診断基準を発表し²⁾,広く使われてきたが,包括的な内容ではなかった。海外では2011年にThe International Workshop on Meibomian Gland DysfunctionがMGDに関する知見を包括的に報告したが³⁾,authority-basedなものであった。今回,evidence-basedで包括的な内容をもつMGD診療ガイドラインをはじめて作成した。こうしたものは世界でもはじめてなので,世界へ発信するために英語版も作成し,近々お披露目する予定である。 本稿では,100ページを超える大作であるMGD診療ガイドラインの内容のエッセンスを簡略化したかたちにまとめてみた。もちろん,より詳細な内容をみたいという先生方は是非ガイドラインの本文に当たっていただきたいと思う。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Frontiers in Dry Eye2023年春号(Vol.18 No.1)

悪化すると日常生活に多大な支障を来すドライアイ。QOLが重要視される現代社会において,眼科医のみならず一般の人々の関心も高まっている中,治療薬,検査法の開発動向や診療の現状をタイムリーに紹介します。ドライアイとは何か,そのメカニズム,関連疾患などを一般の人々にも向けて分かりやすく解説しています。

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