前眼房OCTの特徴
緑内障の手術治療で最も高い効果が得られる線維柱帯切除術において,眼圧下降に重要な役割を果たしているのは濾過胞である.濾過胞はさまざまな形態をとり,その評価には前眼部光干渉断層計(OCT)が適している.
前眼部OCTは操作が容易で,非熟練者でも検査が可能である.また不透明部が可視化されるため濾過胞内部の解析が可能となること,非接触であるため感染が予防できること,水の使用がなく被験者にとっても快適であること,といった利点がある.前眼部OCTによる解析から,濾過胞内部水隙,強膜弁,マイクロシストなど濾過胞内の詳細を把握することができる.また,三次元で抽出しているため,動画で構造を見ることも可能である.
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日本緑内障学会
第21回日本緑内障学会 シンポジウム2:緑内障治療効果の評価 前眼部OCTによる濾過胞の評価
掲載誌
Frontiers in Glaucoma
No.41 39-40,
2011
著者名
川名啓介
記事体裁
学会レポート
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疾患領域
眼疾患
診療科目
眼科
媒体
Frontiers in Glaucoma
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。