脳卒中診療のパラダイムシフト─新たな疾患概念ACVSと新規治療戦略
Ⅱ.経口抗凝固療法 4.周術期の管理(歯科治療)
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- 掲載誌
- 血栓と循環 Vol.20 No.2 66-71, 2012
- 著者名
- 森本佳成
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 血液 / 脳血管障害 / その他
- 診療科目
- 脳神経外科 / 神経内科 / 血液内科 / その他
- 媒体
- 血栓と循環
[1]日本人におけるエビデンスによる『科学的根拠に基づく抗血栓療法患者の抜歯に関するガイドライン』が刊行された.これにより,抗血栓薬を服用している患者の抜歯において,血栓塞栓症や出血性合併症の発生を回避し,安全,安心な医療を患者に提供することが可能となった.
[2]抗血栓療法を受けている患者において,抜歯にあたり抗血栓薬を中止・減量することは,血栓塞栓症のリスクが増加するため避けるべきである.
[3]日本人を対象にした観察研究の結果から,INR 値が3.0 以下であればワルファリン継続下に抜歯可能である.また,術後出血を生じた場合でも,大多数は局所止血処置で対応可能である.
[4]抗血栓療法患者の抜歯における局所止血方法は,酸化セルロース綿あるいはゼラチンスポンジを抜歯窩に填入し,創縁を縫合し,ガーゼによる圧迫を行う.
[5]ワルファリン服用患者の抜歯にあたり,一定期間抗菌薬やNSAIDsを投与する場合は,INR 値は上昇し術後出血の危険性が増加する.アセトアミノフェンは比較的安全に使用できる.
§キーワード 抗血栓療法/抜歯/局所止血処置/術後出血/ガイドライン※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
