「SUMMARY」サルコペニアとは骨格筋量の減少を呈する症候群である。近年,数多くの癌腫においてサルコペニアが単独の予後不良因子であることが指摘されている。また,癌終末期に呈するカヘキシアは2次性サルコペニアの代表的な状態であり,症候は古くから知られているにもかかわらず,確立した治療はまだない。QOL改善のために詳細なメカニズムの解明と治療の確立を期待する。
「KEY WORDS」カヘキシア(cachexia),悪性腫瘍,予後因子,QOL,anabolic resistance
「KEY WORDS」カヘキシア(cachexia),悪性腫瘍,予後因子,QOL,anabolic resistance