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NASH

Ⅲ.臨床的メカニズムの解明 NASH患者と酸化ストレス

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掲載誌
The Lipid Vol.21 No.3 82-89, 2010
著者名
角田 圭雄 / 吉川 敏一 / 岡上 武
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
代謝・内分泌 / 消化器
診療科目
消化器内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid

[Summary]非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の発症機序は1st hitとしての肝細胞への脂肪の蓄積に加えて, 酸化ストレスを中心とした2nd hitが加わることによって発症すると推察されている. 酸化ストレスの要因として遊離脂肪酸, 炎症性サイトカイン, エンドトキシン, アディポカイン, 鉄などがあげられるがその詳細については不明な点も多い. NASHにおいて血清や肝組織での酸化ストレスマーカーが高値を示すとの報告が散見されるが確立されたものは存在しない. NASHの治療として抗酸化療法の有用性が期待され, ビタミンEや瀉血療法は多くのデータが集積され始めているが, 今後さらなる大規模臨床試験が必要である. 「はじめに」近年食生活の欧米化, 運動不足により肥満人口は増加の一途をたどり内臓肥満を基盤に発症するメタボリックシンドロームが問題視されている. メタボリックシンドロームの肝臓での表現型とされる非アルコール性脂肪肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease;NAFLD)には, 良好な経過をたどる単純性脂肪肝(simple steatosis;SS)と, 肝硬変, 肝癌へと進展する可能性のある非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis;NASH)が含まれる1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

全文記事
The Lipid2010年7月号(Vol.21 No.3)

近年の脂質代謝の研究は医学,工学,薬学,農学などあらゆる分野で,基礎的な研究にとどまらず応用の分野においても急速な進歩を遂げてきており,それらが病気の診断・治療に直接,間接に貢献してきたといえる。このような進展著しい脂質の研究の現況を,さまざまな視点から捉え,詳細な解説を加える専門誌。

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【特集 NASH】