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M-Review

【特集 前立腺癌診療の新たな展開】

特集にあたって

Introduction.

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掲載誌
Pharma Medica Vol.32 No.3 7, 2014
著者名
頴川晋
記事体裁
抄録
疾患領域
泌尿器 / 癌
診療科目
泌尿器科 / 腫瘍内科 / 手術・救急 / 放射線科
媒体
Pharma Medica

前立腺癌診療における進歩は枚挙に暇がない. 従来, 去勢抵抗性を獲得すれば余命8~13ヵ月というのが教科書的な統計値だったが, 昨今ではさらに18ヵ月前後の延長が十分に期待できるようになった. このような革新も, 一段一段階段を昇るようにして全世界的に個々の研究成果が積み上げられてきたからに他ならない. 今回の特集では「前立腺癌診療の新たな展開」と銘打って, この分野のエキスパートの先生方に詳細を解説いただいた. 骨盤内解剖の, より完全な理解に基づく限局癌に対する手術療法の改良, 昨今のIT, コンピュータ技術を駆使した放射線療法の革新は特筆に値する. 「内分泌療法は男性ホルモンを除去すること」と比較的単純に理解されていたものが, 癌細胞が男性ホルモンを利用する機構の詳細が明らかになるにつれ, より有効な治療法も導入されつつある. さらには遺伝子・蛋白レベルでの発現の違いによる癌サブタイプの分類の可能性も視野に入ってきた. やがてはより実践的な「臨床上重要な癌, 重要でない癌」の差別化も可能となることだろう. このような状況下では治療, 効果判定も従来になく複雑になってくる. ことに進行癌に対しては内分泌療法, 化学療法というのが標準治療だが, 第三の道ともいうべく免疫療法の可能性も大きく開けてきた. 総括すれば前立腺癌は治る病気, また, 治らないまでも慢性化させることが可能な病気になるものと思われる. 21世紀医療の大目標の1つは「低侵襲性」ということばで表されるが, プラスの効果のみでなく副作用対策も十分になされねばならない. このように, 本企画は多分に欲張った内容となっている. 少しでも日夜前立腺癌診療に勤しんでおられる臨床医の方々の参考になれば望外の喜びである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

Pharma Medica2014年3月号(Vol.32 No.3)

臨床医・薬剤師を対象に,各種疾患治療に関する最先端の臨床学の学術的トピックスを解説。医学・薬学の中間領域を目指す学術月刊誌。医師の薬学に対する理解を深め,薬剤師にも臨床の啓蒙となる雑誌を基本方針として,近年注目されている臨床薬理学分野からも 高い評価を受けている。医学・薬学の中間領域を目指す総合学術誌

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