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バイオメディカルフォーラム

Session 1「Antithrombin 何をし,どこまで行われたか?」総説 DICに関する現在までの国内治験

岡本好司馬場雅之野口純也山吉隆友井上征雄木戸川秀生田村利尚伊藤重彦

バイオメディカル Vol.22, 11-15, 2012

「要旨」わが国ではDICに対するantithrombin(AT)製剤に関する臨床試験が1980年代から盛んに行われてきた. 時代やDICという切羽詰まった病態に対する治療薬の臨床試験といった背景から, 参入症例の少なさや対照薬を置かない臨床試験などが行われてきたのも事実ではある. 現代からみれば, これらの臨床試験のエビデンスレベルは低いものと評価されるが, 当時のDIC黎明期では評価される試験であると考える. わが国ではAT製剤の有効性は十分にコンセンサスが得られている. 試験施行時に測定し得る凝血学的検査項目を用い, 薬剤の臨床試験を実行した先人たちの努力と苦労に感謝し, この分野の発展に今後も寄与していかなければならない. 「はじめに」世界と比べても, わが国では古くから播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation:DIC)に対して研究が進み, 診断基準が作成され, 抗凝固療法などが積極的に行われてきた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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