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総説

医薬品,化粧品としての,ヒートショックプロテイン誘導物質の有用性

Beneficial Roles of HSP-inducers as Medicines and Cosmetics

水島徹

アンチ・エイジング医学 Vol.10 No.5, 67-73, 2014

「HSPとは」細胞がストレスに曝されると細胞内のタンパク質が変性し,これが細胞機能傷害や細胞死の原因になっている。一方,細胞はストレスタンパク質を誘導することにより,自身をストレスに耐性化し,ストレス環境下での生存を可能にしている。代表的なストレスタンパク質である熱ショックタンパク質(HSP),特にその代表であるHSP70は,変性したタンパク質を元に戻すことにより,細胞をストレスに耐性化する。このようにHSPは細胞がストレス環境下で生きていく上で重要な役割を担っている。このような興味深い性質からHSPは多くの科学者の興味の対象となり,その発現制御機構やタンパク質の高次構造を修復する仕組みなどが詳細に研究されてきた。一方,その医薬品や化粧品への応用はほとんど試みられていなかったが,近年急速に注目されるようになった。きっかけとなったのが,ゲラニルゲラニルアセトン(GGA)に関する研究である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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