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統合失調症様症状をきたす小児の疾患

子どもにおける非精神病性の幻覚体験

村瀬聡美

Schizophrenia Frontier Vol.9 No.3, 7-10, 2008

子どもの幻覚は, 正常範囲内と考えられるものから病的なレベルに至るものまで幅広く存在する. 通常の学校生活を送っている一般児童生徒のうち, 一度でも幻覚を経験したことのある子どもの割合は, 諸外国では5~33%と報告されている. 11, 12歳の小学生761名を対象としてわれわれが行った質問紙調査では, 幻覚体験があると答えた子どもたちは21.3%に及んだ. 特に, 複数の幻覚体験, 自己に関する内容の幻聴, 形が鮮明な幻視を訴えた子どもたちは, コントロール群と比較して, 不安, 解離の程度が重篤であった. 海外における先行研究では, 児童期の幻覚体験と成人における統合失調症あるいはその近縁の病態との連続性が示唆されていることから, 今後, このような子どもたちを注意深くフォローしていく必要があると考えられた. 「はじめに」通常の学校生活を送っている一般児童生徒のうち, 一度でも幻覚を経験したことのある子どもの割合は, 調査場所や調査方法によりかなりばらつきが認められるが, 諸外国における先行研究では, 5~33%と報告されている.

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