<< 一覧に戻る

What's New in SURGERY FRONTIER

第56回細胞間接着装置と消化器癌 β-カテニンと消化器癌

小船雅義新津洋司郎

Surgery Frontier Vol.15 No.1, 81-84, 2008

「Summary」β-カテニンは, 細胞内において大別して2つの機能を果たしている. 第一は, カドヘリンの細胞質ドメインに結合し細胞-細胞間の接着を制御することであり, 第二は, Wntシグナルを受け, 転写因子TCF/Lef-1を介して標的遺伝子の転写を促進し, 細胞増殖や分化を制御することである. このため, β-カテニンに何らかの異常が生じると, 結果的に細胞間の接着, 分化および増殖異常が惹起され, 最終的に発癌にいたる. 最近, Wnt/β-カテニン・シグナル伝達経路を分子標的とした, 新たな癌の治療戦略が検討されている. 「はじめに」β-カテニンは, カドヘリンの細胞質ドメインに結合して細胞接着を制御する一方で, 細胞質においては, Wntシグナルを受けてTCF/Lef-1(T cell factor/lymphocyte enhancer bindingfactor-1)などの転写因子と結合し, 核内に移行して細胞増殖・極性・運動に関連する標的遺伝子の活性化に作用するといった多彩な機能を有する.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る