<< 一覧に戻る

肝の脂質代謝異常の臨床―最新の知見―

過酸化物調整機構としての肝

野口範子

The Lipid Vol.17 No.2, 28-32, 2006

酸素は生命維持に必須であるが, 酸素を用いた反応の過程で必要以上の過酸化物が生成する. 脂質の1次酸化生成物である脂質ヒドロペルオキシドはグルタチオンペルオキシダーゼ, ペルオキシレドキシン, そしてセレノプロテインPなどの還元酵素によって還元される. これらの酵素のうち, 肝で高い活性を示すものは限られているが, 肝の総重量を考慮すると肝の脂質過酸化物の処理能力は相当大きいと考えられる. また, 肝は薬物代謝(解毒)に必要な酸化酵素を大量に発現しており, 化合物を酸化し, そこで生じた酸化物が抱合酵素の遺伝子発現を誘導するシステムを利用して抱合反応を促進し, 化合物をすみやかに無毒化, 排泄する. 肝は過酸化物を直接あるいは間接的に効率よく処理する生体内の最大の場である.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る