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特集 多発性骨髄腫の最新情報Ⅱ

多発性骨髄腫の症候学~造血障害,骨障害,腎障害以外にも多様な臨床症状が観察される~

The updated symptomatology of multiple myeloma:diversity does exist beyond the CRAB or MDE criteria.

三輪哲義

Pharma Medica Vol.34 No.1, 7-24, 2016

「はじめに」多発性骨髄腫(multiple myeloma;MM)は,多様な臨床症状を呈する疾患である。主症状は,造血障害,骨障害,腎障害で,進行した骨障害を呈する症例では,骨内カルシウムが遊離し,末梢循環に流出する結果,高カルシウム血症を呈することも知られている。これらの3症状(高カルシウム血症を加えると4症状)は,国際骨髄腫ワーキンググループ(IMWG)による各種のコンセンサス報告でも,骨髄腫を定義できる代表的な症状として位置づけられている。しかし,実地臨床では,これらの3~4症状以外にも,多様な臨床症状を有する症例を経験することが少なくない。アミロイドーシスや過粘稠度症候群は,比較的頻度の高い合併症である。さらに,その他の病態の合併も知られている。
「KEY WORDS」CRAB/MDE,proteinopathy,高アンモニア血症,凝固能亢進状態,PRES,systemic capillary leak syndrome,腫瘍崩壊症候群

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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