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アルツハイマー病診断・治療の新しい展開

治療薬開発 クリアランス療法

津吹聡西道隆臣

Pharma Medica Vol.24 No.7, 67-70, 2006

「はじめに」アルツハイマー病(AD)は, 痴呆を主な症状とする神経変性疾患であり, この病気にかかると長年にわたって作り上げてきた本人の人間性が破壊されてしまうため, われわれにとって最も恐ろしく, 深刻な病気の1つである. そのうえ, 患者本人のみならず, 介護する家族にも多大な困難を及ぼすので, 予防法治療法の早急な確立が切望されている. ADは, 明確な優性遺伝が認められない孤発性ADと, 世代間で優性遺伝が認められる家族性ADの2種類に分類することができるが, 孤発性ADが全AD患者の99%以上を占めている. ADの病理学的特徴は, 脳内における, 約40アミノ酸残基からなる疎水性かつ凝集性ペプチドであるアミロイドβペプチド(Aβ)を主成分とする老人斑形成と, 高度にリン酸化された微小管結合蛋白質であるタウからなる神経原線維変化である. AD脳内においてAβは, かなり特徴的に蓄積あるいは濃度が上昇しているため, AD発症の中心的な役割を担っていると考えられている. Aβは正常人の脳内においても分泌されているが, 通常はすみやかに分解代謝されており, AD脳内における特徴的な蓄積あるいは濃度の上昇は, Aβ産生の上昇あるいはAβ分解の低下の結果として生ずると考えられる.

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