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新しい診断法 脳機能画像による診断

Pharma Medica Vol.24 No.7, 43-46, 2006

「はじめに」アルツハイマー病(AD)の治療薬塩酸ドネペジルの開発普及を契機として, 早期治療によるADの進行遅延, 防止への期待が高まっている. 早期に治療を開始するためには, 病初期もしくは症状発現以前のAD診断が重要となる. シングルフォトン断層撮影(SPECT)やポジトロン断層撮影(PET)は, 脳血流量や脳ブドウ糖代謝を反映した脳機能画像法である. 最近の研究では, 軽度認知障害(MCI ; mild cognitive impairment)からADへの進展を予測する特徴的脳血流異常が明らかになり, 早期診断法としての期待が高まっている. また, 画像解析の新しい手法として統計学的解析が導入され, 診断精度, 客観性が改善されている. 一方で, ADに特異的な病態(アセチルコリン神経伝達系, アミロイド代謝)の画像化が試みられている. I. 脳血流SPECT ADの臨床診断は, まずDSM-IIIRもしくはNINCDS-ADRDAをもとに行われる. 剖検所見に基づく病理診断と臨床診断を比較すると, probable"ADの診断能は, 感度81%, 特異度70%, "possible"ADの診断能は, 感度93%, 特異度48%で, 軽症例では偽陽性の割合が高く, ADではない症例をADと診断してしまう傾向にある1)2).",

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※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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