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創刊の辞 肝細胞癌の臨床研究に“新しい風”を
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- 掲載誌
- The Liver Cancer Journal Vol.1 No.1 101-3, 2009
- 著者名
- 沖田極
- 記事体裁
- その他 / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 消化器内科 / 腫瘍内科 / 消化器外科
- 媒体
- The Liver Cancer Journal
1970年(昭和45年)頃, 自前でα-フェトプロテインの抗体を作製し, これが肝細胞癌の特異的血清診断法になるかどうかの研究を開始した頃といえば, とにかく肝細胞癌の患者はきわめて少なく山口県はもとより島根県, 福岡県の関連病院を1年間回っても100人の患者血清を集めることは困難であった. ところが, 1980年(昭和55年)頃から患者数が劇的に増加し, いまやわが国における死亡者数は肺癌, 胃癌, 大腸癌に次いで多い. この傾向は世界的であり, かつて肝細胞癌にそれほど関心を払ってこなかった米国も, 2008年9月にシカゴで開催された第2回ILCA(International Liver Cancer Association)年次学術集会に参加してみて, 基礎・臨床の分野を問わず研究者の層が厚くなってきたという印象をもった. 米国の分子生物学的な研究の裾野が広いことはいうまでもないが, そこから得られた研究成果を製薬メーカーとともに治療医学に結びつける努力をするという姿勢は日本にはあまりないようである.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
