わが国の大腸癌, さまざまな統計
【Column】臨床医のための統計データを読む際の注意事項
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- 掲載誌
- 大腸癌FRONTIER Vol.3 No.4 35-36, 2010
- 著者名
- 山本精一郎
- 記事体裁
- 特集 / コラム / 全文記事
- 疾患領域
- 消化器 / 癌
- 診療科目
- 一般内科 / 一般外科 / 消化器内科 / 老年科 / 消化器外科
- 媒体
- 大腸癌FRONTIER
われわれを含め, メディアなどでも, 「近年, 大腸癌が増えている」「がんの中でも大腸癌が最も多い」などといった表現を使いがちであるが, これは少し不用意な表現である. この場合の「増えている」「最も多い」といった表現がどの指標について述べているのかきっちり把握しておく必要がある. 治療や検診, 予防のインパクトを考える際に疾病の集団への負荷量(disease burden)を考慮する必要があるが, 疾病の負荷量もそれぞれの目的にあった指標を用いるべきであるし, その際に指標の妥当性や精度も考慮する必要がある. 集団への疾病の負荷量を表す指標にはさまざまあるが, 数の指標として, 罹患数, 死亡数, 有病(者)数, などがよく用いられ, 率や割合の指標としても罹患率, 死亡率, 有病率(割合), 生存率(割合)などがある. 予防の効果をみるには罹患の指標で調べるべきだし, 費やされる医療資源を推定するには, 率や割合でなく, 数(絶対数)が有用であろう. 本稿では, 死亡と罹患の基本的な指標について, その違いや計算方法を説明したい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
